書籍名: 火星に住むつもりかい ? [Kindle版]
著者:伊坂幸太郎
ASIN:B00TIK9PDQ
[あらすじ] はじまりはリストラ部門に籍を置く男の逮捕だった。突然のテロリスト認定、逮捕後に報道される彼の日頃の行動が否定的に報道され、彼はテロの情報を提供して釈放されたが、後に違法捜査を訴える。
しかし、社会は彼を拒絶し、ストレスから彼は凶暴になっていく。これが、「平和警察」と名乗る警察が君臨する社会を作るきっかけとなった。交代制の「安全地区」と言う名の下に徹底的に市民が監視されている世界。
物語は、一見関係のないようなイジメ事件とそれを助けた男、安全地区になった仙台で起こる理不尽な逮捕、個人的な感情で他人を嵌める女性などが、並立して紹介される。
安全地区では各所に監視カメラが設置され、特に雑談の中心部の理髪店などは完全に義務づけられている。一回目は殆ど誰も捕まらないが、一度処刑をみたものは密告を始める。密告される恐怖からか、嗜虐性を刺激されるからなのか。
真実はどうでもよい。実際に犯罪が減っているのだからという言い訳で、過酷な拷問で冤罪を作ることも許されている。平和警察に所属するものは、その拷問を楽しんでいる。
楽しみすぎて、処刑する前に殺したり、何の訴えもない人を殺したりと暴走を初めている。疑問を持つサークルという形をとって、平和警察に批判的な人をあぶり出すというのもひとつの方法である。
捕まった人間を、ライダースーツをきたヒーローが、尋問室に侵入し助けだすことに成功する。彼は一体何者なのか、警察官が被害者・加害者になった事件を担当する真壁と、平和警察の威信をかけた追跡が始まる。
火星に住むつもりかい?というのは、日本の社会制度が嫌なら火星にでも行くしかないんじゃないの?という意味で、SFではありませんが架空社会の話です。しかし、流石に伊坂幸太郎。前半の物語のピースがはまっていく時の快感がたまりません。
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